資源循環再生アルコールによる「洗浄剤」ラインナップのご提案

当社では、環境マネジメントシステム(ISO14001)の推進と現場の作業効率を両立させるため、特性の異なる2種類の資源循環再生アルコール洗浄剤をラインナップいたしました。
【ISO14001の継続的改善(PDCA)への活用】
まずは汎用的なIPAでの運用を開始し、次ステップとしてVOC排出量の削減が課題となった際の「環境アップグレード案」としてNPAを導入する。
これにより、段階的かつ具体的な環境負荷低減ストーリーの構築が可能となります。
01従来型汎用性の有機則該当の「IPAベース(イソプロピルアルコール)」
特長
拭き取り跡を残さずスピーディーな作業が可能です。
夏場の高温環境や、タクトタイムが極めて短い生産ライン。
環境・コスト
乾燥工程のエネルギー消費を最小限に抑え、低コストでの運用をサポートします。
02高機能で有機則(非)該当の「NPA(1-プロパノール=ノルマルピルアルコール)とエタノールベース」
特長
IPAに比べ揮発乾燥速度に多少の差異があるため、、汚れをしっかりと浮かせ、再付着を防ぎます。
冬場の乾燥期や、広面積の部材洗浄。拭き取り中の乾燥による「汚れの引き伸ばし」を防止します。
環境への貢献
低揮発性のため、作業工程における大気へのVOC(揮発性有機化合物)排出量を大幅に抑制します。
03特性の異なる2種類の洗浄剤をラインナップする理由
溶解力と「乾き」の違い
溶剤として付着物(油分等)を分解する違いは、「揮発・乾燥スピード」と「有機化合物の残臭」です。
【IPA】
乾燥速度が早いため、洗浄後に残存させたくない電子基盤の清掃や実験器具の脱脂に使用される反面、IPA 、化学溶剤特有の残臭が漂う。
【NPA】
IPA よりも、沸点が高い分、揮発乾燥速度に多少の差異がある。塗装面の脱脂や印刷の際にレベリング表面をなめらかにする力が働き、仕上がりがきれいになる。また、揮発乾燥後の残臭が限りなく少ない。
| 特性 | IPA (イソプロピルアルコール) | NPA (n-プロピルアルコール) |
|---|---|---|
| 構造 | 枝分かれ型 (2-プロパノール) | 直鎖型 (1-プロパノール) |
| 乾燥速度 | 速い (揮発性が高い) | 使用状況によりIPAに比べ多少、乾燥差異 |
| 溶解力 | 樹脂や油分をバランス良く溶かす | インキや樹脂に対してIPAより強い |
| 臭気 | 特有の化学薬品臭 | 手指消毒のアルコール臭 |
| 主な用途 | 脱脂、電子部品洗浄、印刷インキ溶剤 | 脱脂、電子部品洗浄、印刷インキ溶剤 |
| 沸点 | 約 82.4°C | 約 97.2°C |
VOC(揮発性有機化合物)としての影響
環境問題で最も注目されるのが、大気汚染の原因となるVOCの排出です。
【IPA 】
揮発性が高く、すぐに蒸発して空気中に広がります。そのため、回収装置がない環境で使用すると大気への放出量が増えやすい性質があります。
【NPA】
IPAに比べて沸点が高く、揮発乾燥速度に多少の差異があるため、作業工程における大気への不用意な放出を抑えやすいというメリットがあります。
IPAよりも揮発乾燥速度に多少の差異があるため、作業工程(洗浄槽や塗工機)からの自然揮発ロスを抑えることができます。これは「使用量の削減」および「大気放出量の低減」として、環境パフォーマンス指標の改善に直結します。
乾きにくい分、乾燥工程で熱エネルギーが必要になる場合、電気使用量(CO2排出量)が増加し、トレードオフが発生する可能性があります。
日本では、どちらの物質も「PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)」の第一種指定化学物質には該当しません。(※濃度や自治体によります)。
化学物質の中では比較的リスクが低い部類として扱われています。
■VOC削減目標
多くの企業がISO14001の目標に掲げるのがVOC(揮発性有機化合物)の削減です。
■リスクアセスメント(労働安全衛生との統合)
多くの企業がISO14001の目標に掲げるのがVOC(揮発性有機化合物)の削減です。
SO14001は労働安全(ISO45001)と統合運用されることが多く、人体への影響も評価対象です。
200ppm 一般的で扱いやすいですが、高濃度では頭痛やめまいを引き起こします。
NPA: 許容濃度(ACGIH)
100ppm IPAよりも厳しい(少量でも影響が出やすい)基準が設定されています。